両三々のきっかけ

野田「気になったんだが、友野はいつから両三々を打ち始めたんだ。囲碁将棋部の頃は二連星か三連星だっただろ」
友野「大会で打ったのは一昨年から*1だけど、両三々を意識したのは4年ぐらい前かな。囲碁のDVD*2でこの布石を見て……」

※該当シーン(56秒から)。
友野「ただ当時は中央志向だったから、星や高目を打ってたんだ。ところが成績や碁の内容が今一つだったから、「最初に地を稼いでみよう」と思って……現在に至る」
野田「ほう。割と最近の話か」
友野「でも三々の強さは以前から知ってたよ。例えば……」

再現図(5手まで):黒・山西‐白・友野
友野「山西と打つと、毎回この布石で負かされた」
野田「おいっ!!!!」
山西「両三々の原点は俺だったのか……」

成果あり(対局7)

8月10日、ネット対局サービス「幽玄の間
黒番・17級某氏‐白番・ともの17級(互先、コミ6目半)

途中図A、60手(○P17)まで
アゲハマ:なし

布石で石が取られることもなく、まずは無難な展開……と思いきや、右下の黒が大きくなりすぎました。
そこで打ったのが、○60です。以前紹介した『三々打ち込み辞典』を読むうちに隅の可能性に気づかされ、こういう手を試してみたくなったのです。

途中図B、84手(○J11)まで
アゲハマ:白1(●65:N18)

図の手順がベストとは言えませんが、敵陣で地を得たのは大戦果でした。
このあと色々あって結果は2目半負け。しかし勉強の成果があり、内容には納得のゆく碁でした。