棋譜並べ(2)/ある文章

頂上に立つ (趙治勲傑作選)

頂上に立つ (趙治勲傑作選)

新たなる出発 (趙治勲傑作選)

新たなる出発 (趙治勲傑作選)

先日『趙治勲傑作選1』を取り寄せたところ面白かったので、続編をまとめて入手しました。
この本は打碁集ですが、単なる棋譜解説にとどまらず趙先生や対局者の物語も織り交ぜられています(執筆者である小堀啓爾氏の視点で書かれています)。そのため、棋力に関係なく面白く読めるのが特徴です。
さてこの二冊でも三々の棋譜を探していたところ、印象深い文章を目にしたので紹介します。プロとアマとの違いはあれ、こういうスタイルで碁を打ってみたいなと思うところです。

今でこそあまり用いないが、趙はここ一番というときしばしば両三々を愛用したものだ。その勝率は抜群だったと記憶するが、しかしあながち両三々を用いずとも勝率のよさに変わりはなかっただろう。
(『趙治勲傑作選2 頂上に立つ』92ページ)

それにしてもプロの碁は、一介の級位者には理解しかねるばかりです。もっとも、並べたり真似したりするだけでも得るものはあるのでしょうが。