棋譜並べ(3)/加藤正夫先生

怒涛の譜―加藤正夫精局集

怒涛の譜―加藤正夫精局集

加藤正夫名誉王座(故人)を私淑していることもあり、この『怒涛の譜』も手元にあります。数年前に買いましたが、数回目にしただけで本棚にしまったままでした。一介の級位者にとって、中国流は敷居が高いと感じたからです。
今日、久々に開いてみました。加藤先生が両三々を布いた一局があるのを思い出したからです(昭和53年、第33期本因坊戦第7局)。並べてみると、一介の級位者の理解を超える手が続く、刺激に満ちた碁でした。
『怒涛の譜』や『精魂の譜』(有水泰道/誠文堂新光社)を読むと、加藤先生がいかに偉大だったかを感じずにはいられません。棋歴もさることながら、日本棋院の副理事長や理事長としての功績も大きいです。人間はかくあるべきなのでしょうが、とても真似のできることではありません。私にできることといえばこのダイアリーで一介の囲碁ファンの日々を綴ることと、加藤先生を見習って(囲碁に限らず)常に努力して自分を日々向上させることぐらいでしょうか。頑張ります。