「愛知とよはし囲碁同好会」に参加しました

「こういう環境が欲しかったんですよ」
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豊橋駅から私鉄に乗り、南栄へ。降りて歩くこと数分、「アイプラザ豊橋」に着いた。
時刻は午前8時半。開会まで30分あったが、興奮を抑えられぬまま過ごしていた。
愛知とよはし囲碁同好会。豊橋市のみならず愛知県内外から人々が集まる、純然たる囲碁ファンの同好会。
そこで毎月のように開かれる碁会に、縁あって体験参加させていただくことになった。
まず気づいたのは、参加者の年齢層だ。筆者の知る限り、碁会所は高齢者が多い。しかしこの碁会は、20代から60代と幅が広い。棋力も然り。初級者から高段者まで、分け隔てなく打っている。
誰もが盤上で最善を尽くし、しかし勝ち負けに拘らず碁に興じる。「碁を楽しむ」と口にするのは簡単だが、容易にできるものではない。この碁会がそれを体現できているのは、管理人「どとう」さんの人柄によるものだろう*1。たえず笑顔で碁会を進め、自らも碁を楽しんでいるからこそ、参加者も碁を楽しめるのである*2
筆者はこの日、4局打った。碁の内容や勝敗はいま一つだったが、純粋な気持ちで碁に接することができた。また印象的だったのは、相手の碁を認める雰囲気があったことである。検討では「こう打てば良かった」という話になりがちだが、今回は「この手が良かった」と言われることが度々あった。負けた碁の中にも好手を見出されることが、どんなに嬉しいことか。
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午前9時から午後5時まで、あっという間に過ぎた。閉会後にある方と話すうち、こんな言葉が口をついて出た。
「こういう環境が欲しかったんですよ」
我ながらハッとした。自分が求めていたのはこれだったんだ、と。
碁会所でも囲碁教室でもない、囲碁ファンによる囲碁ファンのための場所。今まで漠然と考えていたものが、突如として目の前に現れた思いだった。
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「愛知とよはし囲碁同好会」の碁会に参加したルポルタージュを、思いつくままに書いてみました。
未知の会ということで最初は少々ばかり緊張も覚えましたが、「どとう」さんを始めとする参加者の皆様のおかげで、文字通り楽しく過ごすことができました。
諸事情あって継続的に参加することは難しいですが、一介の囲碁ファンとしてまたいつかご一緒したいです。
最後になりましたが、このたびは体験参加をさせていただきありがとうございました。

*1:会の管理人さんがもう一人いらっしゃるそうですが、今回は会えず。

*2:偉そうな書き方で、すいません。