「打てる」と実感した一局・その1(対局1)

久しぶりに、「幽玄の間」で対局しました。
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かつて幽玄で打っていたころ……ミスをしては後悔し、負けては自分を責め、たまに勝っても内容に納得が行かないという日々を過ごしていました。
そんな精神状態で棋力が伸びるはずもなく、勝率は3割前後、レーティングは18級にとどまっていました。
囲碁に対する情熱を失い、1年9か月前には幽玄の有料会員から無料会員になりました。某所の囲碁ブログを閉鎖したのもこの頃で、以後は半ば腐った囲碁ファンと化していました。
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最後の対局から約2年、久々の接続(前々回参照)から有料会員復帰(前回参照)を経て、とうとう対局しました。

4月6日、ネット対局サービス「幽玄の間
●ともの18級‐○18級某氏(互先、コミ6目半)

途中図A、50手(○G11)まで
アゲハマ:なし

今回の対局にあたって、二つのテーマを自分に課しました。
1.常に全体を見渡して打つ。
2.精神的に動揺するかどうかを検証する(「動揺しない」ではない)。
黒番、以前なら三連星ばかり打っていましたが今回は星+小目シマリを打ちました。隅の地を少しでも確保することで、中盤以降も落ち着いて打てるのではないかと考えたからです。
○8(M17)と近寄られても慌てず、●9(J4)と広い場所に杭を打ってみました。○10(N3)〜○14(Q3)の流れは意表を突かれましたが、隅の地には拘らず石の連絡を重視しました。序盤では弱い石を作らないように心がけたのです。逆に●25(O4)では○12(O5)を孤立させ、逃げるならば中央で仕留めようと考えていました。
途中図Aでは、左下から二目ずつハネられているのが少々不満でした。しかし無理な手は打たず、中央で勝負するための準備を進めてきたつもりなので「まだまだこれから」という心境でした(当然、動揺はありませんでした)。
(以下、次回)