「打てる」と実感した一局・その4(対局1)

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4月8日付「その2」
4月10日付「その3」

4月6日、ネット対局サービス「幽玄の間
●ともの18級‐○18級某氏(互先、コミ6目半)

終局図、202手(○J13)まで
黒番時間切れ、白勝ち
アゲハマ:黒6、白3
●73(M10)、○78(N10)、●129(E2)、○140(F17)、○142(G17)、○144(E18)、○178(G18)、○180(E19)、●193(J16)

すでに持ち時間を使い切り、秒読みに入っていました。それでも慎重さを失わないように努め、自明な場面でも「7、8……」と数えられる頃まで待って打ちました。
●157(R6)は、逆ヨセのつもりで打ちました。しかし眺めるうちに「もしかして……」と思い、果たして殺すことができました。
その後しばらく中央で手が進みましたが、●177(F18)が転換点となりました。この時点では左下が白地確定と思っていたのですが、○188(H8)が間違いだったようです。思わぬ形で大きな地を得ることができました。
○202を見て、相変わらず慎重に考えていました。しかし「7、8……」と読まれるうちに候補手がいくつか見えてしまい、決めることができぬまま時間切れとなってしまいました。その候補手は、下の三つでした。
●A4(左上で確実に生きる)
●B19(とりあえず取っておく)
●I17(中央下に手を出してみる)
どう打っても大勢に変化はないはずです。しかしそれゆえ優劣をつけられず、クリックできずに終わりました。
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負けはしましたがかつてのような精神的動揺は殆どなく、思わぬ充実感を得られました(胃が痛くなりました)。
顧みるに初級者らしい拙い内容ですが、「この精神状態を保てれば碁を打てる。自分は成長した」と実感できたのが最大の収穫でした。
今後どのような形で「幽玄の間」と付き合うかは未定ですが、気が向いたらまた打つつもりです。
印象に残る対局がありましたらこちらで紹介しますので、ご覧いただければ幸いです。