有楽町囲碁センターにて

さてお約束どおり、日本棋院有楽町囲碁センターへ行ってきましたので、対局結果と感想をお伝えします。
なお同センターはレーティング制を採用しているため、手合いは対局相手との点数差で決まります。
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【第1局・I氏:定先局、黒番
久々の対面対局、そして有楽町でのデビュー戦ということで、若干の興奮を覚えつつの対局でした。
互角と思われる展開で迎えた中盤戦で、天元付近の自分の大石が孤立しました。しかし辺の石につながり生還し、逆に相手の石を殺すことに成功しました。この後はI氏の見落としもあって順調に差を広げ、ヨセの前で対局終了となりました。
結果:中押し勝ち
【第2局・O氏:二子局、下手
中盤で相手の八子を殺し、大きなリードを得ました(Oさんは、ここで「ダメかもしれない」と思ったそうです)。
しかし、ここからが問題でした。ある程度打てる方には信じられないと思いますが、「自分の小目+小ケイマジマリの隅に相手が三々入りし、それが生き残る」という現象が起こりました。早い話、応手を間違えてしまったのです。さらに、別の箇所では、あと一手で殺せるというところでウッカリしてしまい……またも生かしてしまいました。
この両方の生きが勝敗を決しました。局後の検討:「あと一手、手を入れられたら死んでいました」(O氏)「あれ(小目+小ケイマジマリへの三々入り)は生きられないはずなんですけどね……」(私)。
結果:32目負け
【第3局・S氏:定先局、黒番
結果:中押し負け

この第3局が、本日のハイライトでした。内容を申しますと……滅多打ちに遭いました。大石が殺されたうえ、地もほとんど得られなかったのです。
酷い内容で辛い対局でしたが、もっと辛かったのは検討でした。S氏曰く、
「この布石でツケノビはおかしい」
「こっちの三々入りは早すぎ、こっちの三々入りは遅すぎ」
「ここは絶対ツケですよ」
「こっちからツメればよかったのに」……などなど。
負けたうえにああじゃないこうじゃないと(30分ほど)言われ続けるので頭に血が上り、冷静に内容を受け止められませんでした。しかし一々ごもっともな内容なので黙って聞くほかなく、悔しいというほかありませんでした。
しかし本局を通じ、私の勉強不足がはっきりとわかりました。今までも碁を続ける中で少しずつ勉強していましたが、質も量も足りなかったようです。S氏と私とでは対局中に考える内容に大きな差があり、とても点数が近い者同士とは思えないほどでした。
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「大会前の練習になれば」と思って有楽町に行きましたが、練習どころか最終的には打ちのめされてしまいました。泣きたくなるぐらいに悔しかったのですが、それゆえ「もっと勉強して強くならないと」とも思いました。
※ 題名と内容とを一部書き換えました(2015年2月8日)。