26日の対局(その1)

10月26日、ネット対局サービス「幽玄の間
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黒・ともの15級‐白・どとう初段(コミなし)

野田「おい」
友野「言うな。手合い違いであることは重々承知の上だ


第一譜、○20(O15)まで
アゲハマ、なし

 星+小目ケイマジマリは、大会等でよく打つ布石。むろん得意戦法は両三々だが、それを打ってばかりでは自分の囲碁が狭くなってしまう。それゆえの今回の布石だが、○6(Q10)のワリウチが来るのは宿命といえる。
 棋書では星の側からツメることが多いとあるが、ツメた石が孤立する可能性を考えると躊躇いも覚える。そこで実戦では小目の側からツメたが、相手に近すぎた。厚みを活かす碁ならともかく、三間ビラキでは隙が大きい。
 逆に、○8(Q6)の三間ビラキには面喰った。二間で来るとばかり思っていたからである。咎める方法が浮かばないので定石の手順を選んだが、○12(P8)と安定されては何のための定石かわからない。
 ●19(J16)自体は悪くないはず。しかし○20(O15)には困った。下辺との連絡も心配だが、●7(Q12)との三間が意外と大きい。これではどちらかとの連絡を図るほかなく、○20への応接どころではない。


第二譜、●41(E13)まで
アゲハマ、なし

 困った末の●21(N16)だが、これがどうだったか。下辺との連絡、○20への応接、地の確保、いずれに於いても中途半端と言わざるをえない。他に思いついたのはL17への二間ビラキやQ14の右辺補強。いずれも一理ありそうだが、相手の石に響いていない。実戦では○22(Q15)と来られて、一層困った。やむなく隅を守ったが、一間にトバれては具合が悪い。●25(P12)から逃げ出したものの上下の白石は安定しており、防戦一方である。
 なお●31(L16)は下辺の補強だが、こんな手を必要としたところに●21の罪が表れている。さらに言うと、●21と●5(O17)とが重複気味だったか。
 ○34(I11)の段階で、大きく不利を感じた。左下の四半分がそのまま地になっては、全く勝負にならない。格上を相手に仕掛ける展開では分が悪いが、そうせざるを得なくなったのも布石が拙かったからである。
 このあたり、冷静ではなかった。●39(E12)キリを一本入れたが、相手の石が多すぎる。
(つづく)