26日の対局(その2)

10月26日、ネット対局サービス「幽玄の間
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黒・ともの15級‐白・どとう初段(コミなし)


第三譜、○68(B8)まで
アゲハマ、なし

 ●39(E13)のキリは蛮勇にすぎず、孤立して持ち込みに。左下に石を伸ばして白地を減らしたものの、時期を見て三々(C17)入りすれば良かっただけのことである。これならいくらかの地を得て好勝負になっただろう。
 ●67(L17)ではK16ツギにすべきかで迷った。しかし真の問題はそこではなく、左辺だった。上下からの挟撃に○68(B8)の強襲が加わっては、いかに二間ビラキといえども地を得られない。このあたり、危機管理がなっていなかった。


第四譜、○80(F6)まで
アゲハマ、なし

 前譜からわずか10手ほどだが、ここで勝敗は決まった。左辺については方針が決まらぬまま中途半端な着手が続き、敢え無く全滅となった。特に、○74(D9)のノゾキで黒の二眼確保が絶望的となったのは痛かった。ならば逃げ出せば良かったのだが、●77(F8)は方向が逆である。ここで○80の側に行けばシノギの可能性もあったのだろうが……格上相手に劣勢とあって諦めが先に立った。●79(H3)の時点で、もはや気力は失われていた。


終局図、○140(F6)まで
アゲハマ、白2(●109:N9、●111:N8)


白番、中押し勝ち

 ●81以降、黒に見るべきものはない。一矢報いんとばかり悪あがきをしたが、白の迎撃にあって屍を増やすのみだった。
 本局の反省点を一つ挙げるとすれば、碁に一貫性が無かった点にある。地を稼ぐ方針ならそれを徹底すれば良かったし、左右の黒についてはまず生きを図るべきだった(白地を荒らすのはその後の話である)。


 大会での認定棋力こそ初段(どとう氏)と1級(筆者)だが、彼我の実力差はその数字以上に開いている。伊達酔狂で「幽玄の間」の初段が務まるわけがなく、低級に甘んじている筆者とは全ての面に於いて厳然たる差があるといえる。
 先月の対局に続いて、どとう氏に敗れた。手合い違いかもしれないが、自滅に近い負け方だけに悔いが残る。
 初段認定をかけた大会も近いので、これからは今まで以上に自らを追い込んでゆくしかない。


 末筆ながら、対局および棋譜掲載を快諾していただいたどとう氏に感謝を申し上げる。