初段免状

【原文】
○○○○ 殿
貴殿棋道執心修行
無懈怠手段漸進依
之初段令免許畢猶
以勉励上達之心掛
可為肝要者也仍而
免状如件


平成二十八年十一月三日
日本棋院
理事長 團宏明
審査役九段 依田紀基
審査役九段 新垣武
審査役八段 白江治彦



【書き下し文】*1
貴殿、棋道執心修行懈怠なく手段ようやく進む。
よって、これに初段を免許せしめおわんぬ。
なおもって、勉励上達の心掛け肝要たるべき者なり。
よって免状、件のごとし。


【現代語訳】*2
あなたは囲碁の道を熱心に習い修め、怠ることなかったので、(囲碁を打つ時のすべき)手立ては次第に進歩してきた。このことから(あなたに)初段を免許する。それでもなお勉強に励み上達の心掛けをもつことが非常に大事なものである。

飯塚「うーん、遂に免状が届いたのか」
友野「はい。でも実は昨年末のことで……」
野田「おいっ!」
友野「仕方がないだろ、PCが壊れているときに届いたんだから」
山西「そうか」
飯塚「それにしても、しっかりとした紙に上手な筆遣い。良いものだ」
友野「免状は不要という意見もありますが、手元にあると気持ちが変わりますね」
山西「どう変わるんだ」
友野「(経緯はどうあれ)段位を認められた嬉しさがある一方で、有段者としての覚悟を求められているようで身の引き締まる思いもする」
野田(覚悟……?)
友野「ということで、勉励上達の一環として「Go-Up!」で対局するとしよう……○○○先生ハァハァ
野田「今年もそれかい!!!」

*1:「免状のしおり」(日本棋院発行)を参考に、筆者が書き下した。

*2:「免状のしおり」(日本棋院発行)より引用。