「初春段級位認定大会」に行ってきました(2)

山西「では、反省の弁を」
友野「手厳しいな。今回は二段申請の方と4局打って、こういう成績だった」

一回戦……I二段/白番/2目半負け

二回戦……W二段/白番/中押し負け

三回戦……K二段/黒番/中押し勝ち

四回戦……K二段/白番/25目半負け


1勝3敗、大会規定により二段認定ならず

山西「まあ、ぶっつけ本番のわりには頑張ったな」
友野「でもやっぱり、二段の壁は厚かった」
野田「ほう」
友野「無理が通らないし、隙があると確実に付け込まれる。しかし一番ショックだったのは……」
山西「?」
友野「両三々の布石を「打ち込みやすくて気楽でした」と言われたことかな」
山西「うわ……」
友野「辺の石との幅が広くなるのはわかってたけど、「気楽」とまで言われるとは思わなかった」
山西「なんか、ナックルボーラーが「遅くて打ちやすい」と言われたようなものだな」
友野「そんな感じ。両三々なんて打つ人は滅多にいないし、使いこなせれば有力な布石になると思ったんだけど……」
石塚「うーん、だったら使いこなせばいいんじゃないかな」
野田「おい先生、それが困っているときに言う台詞か」
飯塚「弱点を弱点として受け入れつつ、両三々を究めて自分のモノにすればいいじゃないか。だいたい、完璧な布石なんて無いんだから」
友野「先生、わかりました」
山西「じゃあ、これからも両三々を打つのか」
友野「そう、全局両三々で行こうかと
野田「おいっ!!!」
山西(極端だな……)