勝敗を分けたもの・その3(対局3)

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7月10日付「その1」
7月11日付「その2」

7月10日、ネット対局サービス「幽玄の間
●ともの17級‐○17級某氏(互先、コミ6目半)

途中図3、117手(●C3)まで
アゲハマ:白3
●19(M2)、●53(O9)、●55(O10)

追い込まれた右上の黒一団を助けるつもりでしたが、無駄な手を続けてしまいました。●105(L8)から●115(R1)までは打たなくてもよかったです。
ともあれ大石が死ぬこととなり、頭の中に「投了」の二文字が浮かびました。しかし両対局者とも勝てば昇級に近づく一番だけに、なんとか頑張ってみようと気を取り直しました。
実際のところ、左上・左辺・右下あたりで地を得ればいい勝負になるのではないかと考えていました。●117はその方針転換の表れでもあり、「もう地は取らせない」という決意を込めた一手でもありました。
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途中図4、151手(●C19)まで
アゲハマ:白3
●19(M2)、●53(O9)、●55(O10)

方針さえ決まれば、打ち方も明確になってきます。○118(D6)という邪魔が入りましたが、これはいずれ殺すことにします。
しかしまずは地を得る(または相手の地を削る)のが先決でしたので、下辺〜左下三々入りと手を進めました。●133(C17)のタイミングは異論があるかもしれません。私としては、中央にある白石と下辺の白石とを連絡させない形にしたうえで、左下の地を確実に得られる機会を伺っていたのです(※)。
左下隅の地を得られましたので、少しはいい勝負になるのかな……とは思いました。
※ 連絡させないことの利点があるかどうかは微妙ですが、後で打つ手が出てくるかもしれない……ぐらいには考えていました。