勝敗を分けたもの・その4(対局3)

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7月10日付「その1」
7月11日付「その2」
7月14日付「その3」

7月10日、ネット対局サービス「幽玄の間
●ともの17級‐○17級某氏(互先、コミ6目半)

途中図4、195手(●N19)まで
アゲハマ:白3
●19(M2)、●53(O9)、●55(O10)

地を得るのは勿論ですが、自分の石が死なないように注意しました。その過程で右辺〜下辺の白石がつながりましたが、それは仕方のないことでした。
●169(F7)は、左辺の白を攻める第一歩です。このあとしっかり追い込みつつ、左上隅〜左辺で大きく地を得ることができました。
本図○194(H13)を見て、暫く考えました。このあとヨセの段階に入りますが、どこからどうやって打つべきかを考えたのです。先手で打ち続けて、確実に地を得るには……ということで、●195を選びました(ほかの場所、たとえばI19あたりでも良かったのかもしれません)。
ところで左下の白、対称形になっています。ということは……。
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終局図、244手(○I12)まで
黒番11目半勝ち
アゲハマ:黒2、白3
●19(M2)、●53(O9)、●55(O10)、○144(B17)、○148(A17)

肝心のヨセでは後手を引く場面もありました。ヨセは序盤に比べて結論が出やすいはずなので、正確に打ちたいところです。今後の課題といえます。
いっぽう左下では、手筋を決めることができました。●223(A15、参考図▲)で、「左右同形中央に手あり」を地で行く状況でした。相手の見落としがあったとはいえ、最終盤でこれだけ効果のある手を打てたのは幸いでした。
11目半差という、初級者同士にしては競ったといえる碁に勝つことができました。
ところで「その1」の本文で、「初めて経験する内容の碁」と書きました。というのは、途中で大石が死んでから逆転勝利を収めたのは本局が初めてだったからです。
正直なところ、負けると思いました。ではなぜ勝てたのか、「勝敗を分けたもの」は何だったのか。ここまで自戦解説をしてもなお、判らずにいます。
反省点も含めて、印象深い一局でした。
参考図:▲は●223。