「宝酒造杯・東京大会(2)」に行ってきました・その1

8月30日、「宝酒造杯・東京大会(2)」(東京国際フォーラム)に参加しました。
この大会では一日に5局打ち、3勝以上すれば申請した段級位に認定されます。
私はかつて5級に認定されましたので、今回は4級に申請しました。「幽玄の間」で15級の実力がどこまで通用するのか、認定を賭けた大会が始まりました――
(今回はすべて4級申請の方と対局しましたので、手合いは「互先、黒番6目半コミ出し」です。)
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【一回戦・H4級:黒番
序盤からお互いにじっくりと考える碁で、進行はゆっくりとしました。私が三々入りしたところで少しミスがあり、生きたものの地を減らしてしまいました。
その後も悪くない展開で進みましたが、終盤で時間が無くなってきました。アナログ式対局時計の赤い旗が落ちそうになるなか、ヨセは目につくところから順番に打っていました(これで少なくとも1目損したのを覚えています)。
どうにか時間切れを免れて終局しました。普段「幽玄の間」で打っているため整地は不慣れで、見かねたギャラリーに「そこは中途半端に残さないで、こうやって……」と指示されてしまいました。
そうしてやっと数え終えたところ、「黒43目、白38目」とスタッフが確認する声が。……コミの分が足りませんでした。
目だったミスの殆どない、実力を出し切った碁でした。それだけに、僅差の負けは残念でした。
結果:1目半差負け
【二回戦・M4級:黒番
一回戦で負けた者同士、そして趙治勲先生の棋書を愛読する者同士(開会前の雑談で判明)ということで不思議な縁を感じつつも、勝負は真剣でした。ここで連敗すると、級位認定が厳しくなるからです。
盤面中央で相手の大石が孤立したため、一気に包囲網を敷きました。その甲斐あって眼無しの状態に持ち込むことはできましたが、今度は大石の内側にある自分の石に眼が無くなってしまいました。
幸い相手の石を取ることで、「包囲網」との連絡に成功しました。しかしもし出来なかったら、と思うと……怖い碁でした。
実戦は大石を仕留めたこともあり、中盤以降は私のペース。最後はM氏が諦めたこともあり、待望の1勝を挙げることができました。
結果:中押し勝ち
(以下、次回)