国際交流

"White is 49."
"Black is...64."
"15?"
"Yes. ARIGATOUGOZAIMASU."
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都内での用事を済ませたあと、日本棋院市ヶ谷本院に出かけました。平日昼間ということもあり静かで、私としては碁を打つのに適した環境でした。
ひとつ気になったのは、外国人がいたことでした。世界中に囲碁愛好家がいるのは知っていますが、市ヶ谷の売店で背の高いお兄さんが囲碁用品を見ている姿はなんとも新鮮な光景でした。
対局カードを手合係の方に渡して待機していると、件のお兄さんも手合係のところへ行きました。ほどなく……
「友野さん、この方と打ちませんか?」
思いがけず、お兄さんと打つこととなりました。
この方――コンスタンティン・ソラ(SORA,Constantine)さん――は1級とのことで、私がコミなしの黒番に。星→小目→小ゲイマジマリから、ひたすら地を稼ぐ布石を展開。氏は四線を多用して中央志向の布石に。ところどころで氏の手筋が決まり、こちらが少し窮屈になりました。
そこで(?)相手の模様に、ひとつ打ち込んでみました。模様を消せればそれでよし……と安易に考えたのですが、実戦では中央全体を使ったシノギ勝負となりました(どうしても単独で二眼を確保できなかったのです)。
"I thought,this White field is very large. So I set this one.
But escape,escape,escape...I didn't know they live or not.
Finally,they ilve.So I won this game."(tmn440)

(上記のBroken Englishで伝えたかったこと:「白の模様が大きいと思ったので、打ち込んでみました。でも、ひたすら逃げるばかりで……生きるかどうかわかりませんでした。この一団が生きたので、なんとか勝てました。」)
打ち込みから始まったシノギ勝負は、辺の石とつながることで生きました。後のヨセもまずまずの出来となり、終局に(整地後、冒頭の会話となりました)。
結果:黒番16目勝ち
人生初の「外国人との対局」は、勝負云々よりも国際交流の意味合いが強かったです。英検3級の私でもなんとか会話は成立したようですが、外国の方と盤を挟んで囲碁そのものを楽しめたことが何よりも印象に残りました(「手談」とはよく言ったものです)。
コンスタンティンさんが来日した理由を聞きそびれてしまいましたが、機会があればまた対局したいです。