ツイッターについて
>(Twitterまた再開してみませんか?)
サイトマスターからのお誘いではありますが、いまのところ再開の予定はありません。
私としては、はてなダイアリーという地で好き勝手に書くことが性に合っていますので……。*1
山西「ツイッターやらないのか?」
友野「むかし村八分に遭ったからなぁ……」
野田「おいっ!!」
山西「それ、前にも言っただろ」
友野「ああ、そうそう、この記事ね↓」
(リンク:2016年11月24日付「ゆうげんにっき人生相談(12)」)
友野「たしかにツイッターは便利だけど、私にはこの会話スタイルの記事が性に合っているから」
山西「でも、対局の結果ぐらいメモしてもいいだろ」
友野「打ってないし」
野田「おいっ!!!」
飯塚「うーん、いつもの光景だね」
野田「おいっ!!!!」
飯塚「友野君、ツイッターをやるのかね?」
友野「いえ、このダイアリーだけで十分だと思うのですが」
飯塚「うーん、新しい場所で活動するのも良いことだよ」
友野「しかし先生、気の利いたツイートなんてできませんが」
飯塚「botアカウントみたいに、定型のツイートを使いまわせばいいだろう。こんなふうに↓」
友野「○○○先生ハァハァ」
野田「おいっ!!」
山西(なんなんだ……)
#gouponline #囲碁
野田「おいっ!!!!!」
山西(なんなんだ……)
友野(やっぱりやめとこう……)
*1:2017年8月6日付「「対抗戦」こぼれ話」コメント欄より
「対抗戦」こぼれ話(対抗戦・9)
このほど連載が終了した「囲碁九路盤ゲーム」vs.「Go-Up!」対抗戦について、今回は対局以外の話を少しだけお届けします。
- なぜ「囲碁九路盤ゲーム」だったのか
もともとは「ファミコン囲碁入門」vs.「Go-Up!」とする予定でした。しかしそれではマニアックすぎるということで、多くの人が入手しやすいフリーウェアを選ぶことにしました。そのさい、「九路盤〜」なら棋力も存在意義(入門者・初心者用という意味)も似ていて適任ということで、この対抗戦が実現しました。
なお「九路盤〜」はWindows用のソフトですが、日本棋院ではスマホアプリも何種類か提供しています。*1
- 統一できなかったルール
「九路盤〜」はコミ5目半の日本ルール、「Go-Up!」はコミ7目半の中国ルール、「ファミコン〜」はコミなしの日本ルールです。当然ながらどのソフト(サイト)も自前のルールを前提に打つため、同じような局面でも打ち方が変わることがあります。
そこで対局カードごとにルール変動制の2局勝負を行いましたが、本当は同じルールのソフト(サイト)同士で対局させてみたかったです。
- サイトマスターがツイート→まさかの反響
「Go-Up!」のサイトマスターさん(@eternary3)が対抗戦についてツイートするとは聞いていましたが、こんな企画に「お気に入り」と「リツイート」がつくとは思ってもいませんでした。
さらに予想外だったのは三村智保九段(@igomimu)と加藤英樹氏(Zen開発チーム代表、@gghideki_katoh)がリツイートしたことで、これを知ったときにはひっくり返りそうなぐらいに驚きました。
- 第四回戦は「ファミコン〜」ではなかった
「対抗戦・1」でお伝えしたとおり、「九路盤〜」のキャラは3人しかいません。そこで「助っ人」として、当初は筆者が「Mr.X」名義で参戦する予定でした。
しかしCPU同士が対局する企画のラストに人間(それも一介のアマ)が参戦するのはどうかということ、さらにサイトマスターさんのツイートで一時的に注目が集まったということで、「第四回戦もCPU同士の対局にしよう」と方向転換しました。
最初から「ファミコン〜」vs.「○。○○(Lv.12)」というプランだったわけではありません。
- 対局環境について
「九路盤〜」と「Go-Up!」はパソコンで遊べるので、デスクトップ上ですぐに対局できます。
しかし「ファミコン〜」はソフトとファミコン本体とテレビが必要なため、対局環境を整えるのに少し手間がかかりました(下は参考画像:一部加工あり)。さらに今回は碁罫紙で記録を取ったため、対局中は操作や記録や検討で意外と大変でした。
- 感想とお礼
思いつきで企画した対局でしたが、好局があって筆者としてはたいへん楽しかったです。対抗戦の結果は「3分け」でしたが、身近なソフト(サイト)同士でも面白い対局ができるということを伝えられたと思います(解説が雑だったのはご容赦ください)。
最後に。一介のアマによる連載企画をご覧いただき、ありがとうございました。
「初段」?
【tmn440の「段級位」】
日本棋院免状……初段(大会認定)
市ヶ谷本院の対局場……2級相当(レーティング点数から換算)
某所の碁会所……4級相当(レーティング点数から換算)
「幽玄の間」……15級
友野「うーむ……」
山西「なんか、ずいぶんとバラけてるな」
友野「そうなんだよ、場所ごとに違うから自分の棋力を表現しづらくて」
飯塚「うーん、初段を取ったんだから「初段」でいいんじゃないの?」
友野「それはそうですが……」
山西「先生はどうやって初段を取ったんですか」
飯塚「十人組手を制した」
野田「おいっ!!」
山西「それ極真空手の初段です」
飯塚「うーん、違ったか」
友野「……プロやアマ高段者やベテランの囲碁ファンが「昔の有段者は上手かった」「今の初段は弱い」「日本の段級位は甘い」などと言うのを耳にするたび、果たして自分は初段なのか、初段と名乗ってよいのか――と煩悶するんです」
山西「ああ、そういうことか……」
野田「どうなんだ、先生」
飯塚「うーん、君も十人組手を」
野田「おいっ!!!」
山西「なんなんだ……」*1
*1:当事者ゆえ、今回は結論を保留します。
「ファミコン囲碁入門」vs.「○。○○(Lv.12)」第1局(対抗戦・8)
友野「第四回戦を行うにあたって、対抗戦のルールを一部変更します」
対抗戦のルール(一部を再掲のうえ、変更点を太字で表示)
山西「これ、「ファミコン〜」にルールを合わせたのか」
友野「そうそう、盤面もコミも」
野田「おい、箱にある「出題 石井邦生九段」って何だ」
友野「このソフトには棋力認定問題があって、そこの出題者が石井九段なんだ」
山西「ちょっと待て、それじゃ「日本棋院が本気を出して石井九段とタッグを組んだ」は大袈裟だろ」
友野「そうでした、ごめんなさい」
野田「おいっ!!」
7月31日、「囲碁九路盤ゲーム」vs.「Go-Up!」対抗戦
第四回戦・第1局
第一譜、●13(P4)まで
アゲハマ、なし
友野「対照的な布石ですね」
飯塚「うーん……こんな碁は見たことない」
山西「白は固まりすぎじゃないですか」
飯塚「たしかに。しかしまだ序盤だからいくらでも挽回できるだろう」
第二譜、●30(L18)まで
アゲハマ、なし
友野「あれ?」
野田「おい」
山西「右下……」
飯塚「うーん、見落としがあったようだ」
友野「"見落とし"で済めば問題ないのですが……」
第三譜、○50(F17)まで
アゲハマ、白1(●37:N2)
友野「ところどころ、黒の形が不安定ですね」
飯塚「うーん、特に上辺の石が」
山西「まあ、黒は左下の地を確保できたようだし、これからだろ」
友野「だといいんだけど」
第四譜、●71(C11)まで
アゲハマ、白1(●37:N2)
野田「おいっ!!」
山西「えぇ、シチョウの逃げ出し!?」
飯塚「友野君、もしかしてこのソフトは……」
友野「……」
第五譜、○110(C18)まで
アゲハマ、黒1(○64:B12)、白1(●37:N2)
友野「強い……強すぎる……」
野田「おい、逆だろ」
山西「いいのか、こんな展開で」
飯塚「うーん、これは……」
第六譜、●151(R16)まで
アゲハマ、黒1(○64:B12)、白4(●37:N2、●103:E11、●111:E10、●127:F10)
友野「ある程度予想していたが、ここまでとは……」
飯塚「うーん、黒は右辺から中央の一団がなんとかなりそうだけど、他はねえ」
野田「おいおい……」
山西「……」
第七譜、○180(H7)まで
アゲハマ、黒1(○64:B12)、白8(●9:N17、●15:O18、●19:N18、●37:N2、●103:E11、●111:E10、●127:F10、●155:P19)
友野「下辺の黒も死んだか……」
野田「おい、右辺も何目になるかわからんぞ」
飯塚「うーん、全滅はなさそうだけど……」
第八譜、○200(F8)まで
アゲハマ、黒2(○64:B12、○142:R15)、白8(●9:N17、●15:O18、●19:N18、●37:N2、●103:E11、●111:E10、●127:F10、●155:P19)
山西「もう対局を止めろ!これ以上続けたら……!!」
野田「おい、何を言ってるんだ」
山西「じゃあ聞くが、これが対抗戦のラストに相応しい内容か!?」
友野「でも、ソフトは打ち続けているし」
山西「だからって、こんな碁を無責任に紹介し続けて良いはずがないだろう!」
友野「なんだと、この……」
飯塚「はいはい。みなさん。落ち着いて。」
野田「おいっ!!」
飯塚「古かったかな?」
野田「そういう問題じゃない!!」
友野「……まあ山さん、言いたいことはわかる。しかしあなたはこのソフトの真髄を知らないんだ」
山西「なに……?」
友野「このソフトのCPUは、あまりにも不利になると……投了するんだ」
山西「ええっ!?」
野田「おいっ!!!」
飯塚「うーん、そんな機能があるのか」
友野「もう勝敗は見えています。しかし「囲碁入門」は打ち続けているのです。ならば見届けましょう……私達にできることはそれしかありません」
山西「そうか……わかった」
第九譜、○272(O9)まで
アゲハマ、黒4(○64:B12、○142:R15、○154:H5、○172:J19)、白14(●9:N17、●15:O18、●19:N18、●37:N2、●103:E11、●105:F12、●111:E10、●127:F10、●129:G12、●135:G13、●137:G14、●139:H14、●155:P19、●235:N12)
山西「……だからってこういう碁を投了しないのもなんだかなあ」
友野「もしかしたら、いや、もしかしなくても形勢判断に難がありすぎる……」
飯塚「うーん、しかし健気だね「ファミコン囲碁入門」は」
野田「おいっ!」
終局図、○294(O1)まで
アゲハマ、黒4(○64:B12、○142:R15、○154:H5、○172:J19)、白15(●9:N17、●15:O18、●19:N18、●37:N2、●103:E11、●105:F12、●111:E10、●127:F10、●129:G12、●135:G13、●137:G14、●139:H14、●155:P19、●235:N12、●273:R10)
白番、305目勝ち
(中国ルール:白番、312目半勝ち)
山西「……終わった」
飯塚「うーん、よく最後まで打ったものだ」
野田「本当だ、まったく……」
友野「……」
野田「おい」
山西「どうした?」
友野「いや、なんかね……清々しい気分なんだよ」
野田「ほう……?」
飯塚「うーん、投了せず打ったからかな?」
友野「それもありますが、一般向けの対局CPUが年月を経てこれだけ強くなったんだな……と、歴史に思いをはせていたんです」
山西「そうか、ファミコンで十九路を打てるソフトなんてほとんど無かったんだよな」
友野「そうそう、それも当時は何千円もしたのに、今は無料で打てるサイトやソフトさえあるんだから」
飯塚「うん、囲碁ファンにとっては恵まれた時代になったな」
友野「そうですね」
野田「おい」
友野「なんだよ」
野田「これ、第1局だろ」
友野「そうだよ」
野田「第2局もあるんだよな」
友野「えー、どうしようかな……」
野田「おいっ!!」
山西「もう一回打たなくても、第四回戦の勝敗は見えてるだろ」
飯塚「うーん、305目差だからねえ」
友野「……そこでひとつ提案があるのですが」
野田「ほう?」
友野「この第四回戦はエキシビション(非公式)ということにして、対抗戦の結果は「引き分け」ということにしませんか?」
野田「この段階で言うか!」
友野「だってファミコン囲碁入門が連敗したせいで「日本棋院が負けました」なんて言った日には、棋院に喧嘩を売ったなんてレベルじゃ済まないでしょう」
野田「おいっ!!!」
飯塚「うーん、しかし一理ある」
山西「まあ、お前が企画したんだから、判断は任せるよ」
友野「わかった」
友野「……ということで連載でお伝えした「「囲碁九路盤ゲーム」vs.「Go-Up!」対抗戦」、結果は以下の通りといたします。最後まで読んでいただき、ありがとうございました」
第一回戦・「ひかるくん‐○○○(Lv.3)」……1勝1敗、引き分け
第二回戦・「ゆかりちゃん‐○○(Lv.6)」……1勝1敗、引き分け
第三回戦・「おわせんせい‐○○○(Lv.9)」……1勝1敗、引き分け
エキシビション・「ファミコン囲碁入門‐○。○○(Lv.12)」……「Go-Up!」1勝(ただし対抗戦の勝敗には関係なし)
対抗戦の結果:引き分け
「助っ人」vs.「○。○○(Lv.12)」プロローグ(対抗戦・7)
野田「友野はどこ行ったんだ」
山西「さあ、これから第四回戦だというのに」
山西「……」
野田「……」
山西「……どちら様で?」
謎の男「私の名前はMr.X、ただの囲碁ファンです」
山西「そうか。で、何がしたいんだ友野?」
Mr.X「……登場してすぐにバラさないでくれる?」
野田「おいっ!!」
Mr.X「さて、第四回戦についてですが」
飯塚「うーん、これは珍しい方がいらっしゃったな」
野田(……気づいてるんだよな?)
山西(気づいてるんだろうな……)
Mr.X「引き分け続きの対抗戦に決着をつけるべく、日本棋院が本気を出しました。しかも今回は、棋界の名伯楽と呼ばれるプロ棋士とタッグを組み、あの助っ人を送り込んで来ました」
野田「……名伯楽って誰だよ」
飯塚「うーん……」
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飯塚「うん!?」
山西「まさか!?」
野田「お、おいおい……!!」
Mr.X「それでは発表します、第四回戦の選手はこちらです!」
「助っ人」vs.「○。○○(Lv.12)」予告編(対抗戦・6)
【おわび】
筆者多忙のため、週末の対局記事掲載が難しい状況となりました。
そこで今回はテキスト記事をもって「予告編」とさせていただきます。読者の皆様、申し訳ありません。
なお、第四回戦の記事掲載は8月1日(火)を予定しております。
はてなダイアリー「幽玄日記」管理人・tmn440
野田「結局、友野は何やってるんだ」
山西「さあ……あ、書置きがまだある」
野田「ほう」
‐予告編‐
Mr.X「引き分け続きの対抗戦に決着をつけるべく、日本棋院が本気を出しました」
ついに明かされる「助っ人」の正体!!
飯塚「うーん、こんな碁は……見たことがない」
飯塚先生が唸る!!
野田「おいっ!!!!!!!」
野田がツッコむ!!
山西「もう対局を止めろ!これ以上続けたら……!!」
山西が叫ぶ!!
友野「見届けましょう……私達にできることはそれしかありません」
友野が見つめる!!
Mr.X「それでは発表しましょう、第四回戦の選手はこちらです!」
対抗戦、第四回戦
「助っ人」vs.「○。○○(Lv.12)」
乞うご期待!
野田「おいっ!!」
山西(なんなんだ……)
「おわせんせい」vs.「○○○(Lv.9)」第2局(対抗戦・5)
【おことわり】
本記事では「第三回戦・第2局」を紹介します。第1局は掲載済みですので、あらかじめ7月27日付「「おわせんせい」vs.「○○○(Lv.9)」第1局」をご覧ください。
はてなダイアリー「幽玄日記」管理人・tmn440
山西「そうそう、第1局を細かく譜分けしたから第2局と一緒にできなかったんだよな」
野田「まったく。それより友野はまだ休んでるのか」
山西「第1局の結果を聞いて、ショックで寝込んでる」
野田「おいっ!!」
7月27日、「囲碁九路盤ゲーム」vs.「Go-Up!」対抗戦
第三回戦・第2局
黒・「おわせんせい」‐白・「○○○(Lv.9)」(コミ7目半、中国ルール)
山西「……まあ、ということで本局も聞き手を担当します」
飯塚「うん、よろしく」
第一譜、○8(F6)まで
アゲハマ、なし
山西「……えっ?」
飯塚「うーん、これはこれは」
野田「なんだこの布石」
飯塚「うーん、上下の黒を分断するつもりだったか。しかしどちらの黒も一間トビで安定している」
野田「また作戦失敗か」
山西「どうだろう。黒の次の一手は……」
山西「えええっ!?」
野田「おいっ!!!!」
飯塚「うん?」
山西「序盤でパス?」
飯塚「うーん、勝利宣言かな」
野田「おいっ!」
第二譜、○18(B6)まで
アゲハマ、なし
※黒9はパス
飯塚「うーん、おわせんせいの読みは深すぎて我々の理解が及ばないな」
野田「おいっ!!」
山西「どう見てもバグの類だと思いますよ」
飯塚「しかし連勝が懸かった一局でねえ」
山西「だって形勢が逆転しましたよ」
野田「これ、○18はどうなんだ。F4にツゲばコミ分で勝ち切れるだろ」
飯塚「うーん、たしかに。この手は勇み足に見えなくもないんだが」
第三譜、●25(D6)まで
アゲハマ、白1(●17:B5)
※黒9はパス
野田「ほら、白が分断された」
山西「隅を利用して生き延びるつもりだろ」
野田「右辺を荒らされても知らんぞ、まだF4が開いてるんだから」
山西「フリカワリで良しってことでしょ」
飯塚「……」
山西「先生?」
飯塚「うーん……これはひょっとすると大変な碁になるかもしれない」
野田「ほう?」
飯塚(○○○先生は、黒を全滅させるつもりか……?)
第四譜、●35(H5)まで
アゲハマ、白1(●17:B5)
※黒9はパス
山西「先生、左の白は大丈夫ですか」
飯塚「オイオトシとナカデの危険性があるから、まだ安全ではないね」
野田「危なっかしい形をしてるよな」
飯塚「うーん、○○○先生の読みは深すぎて我々の理解が……」
野田「おいっ!!!」
山西「対して黒は35と打ち込んできましたが」
飯塚「右辺だけで生きるのは無理だろうけど、一団の黒と協力出来たら面白いことになりそうだ」
野田「ほう」
飯塚「ならなかったりして」
野田「おいっ!!!!」
第五譜、○46(G9)まで
アゲハマ、黒1(○34:F1)、白1(●17:B5)
※黒9はパス
山西「先生、どうなってるんですかこれ?」
飯塚「うーん……白としてはコウを辞さずといったところかな」
野田「それにしては断点が多すぎだろ。下手したら右側の白も危ないぞ」
飯塚「うん、二眼の確保が怪しくなってきた……右上隅を黒に突破されたら、逆転もあり得る」
第六譜、○56(I4)まで
アゲハマ、黒2(○34:F1、○42:H1)、白2(●17:B5、●45:F9)
※黒9はパス
山西「下辺!?」
野田「そっちかい!!」
飯塚「これで白はほぼ全体がつながった」
山西「どうして●55でワタらなかったんですか」
飯塚「うーん、そうだね。なんで○56の所に打たなかったんだろう」
野田「先生が解説に困ってどうする」
飯塚「どうみても●55は悪手だろう。強いていうなら……」
野田「?」
飯塚「パスしたかったのかな」
野田「おいっ!!!!!」
終局図、○66(B8)まで
アゲハマ、黒8(○4:C5、○20:B4、○26:B3、○32:A2、○34:F1、○38:B1、○42:H1、○60:A3)、白2(●17:B5、●45:F9)
※黒9はパス
白番、14目半勝ち
(日本ルール:白番、11目半勝ち)
山西「ということで、第2局は○○○先生の14目半勝ちでした」
飯塚「うん、盤全体にわたって戦ったスリリングな一局だった」
山西「振り返ってみると、おわせんせいのパスが敗因だったようですが」
飯塚「うん。しかしそれよりも本局は、碁が囲い合うだけのゲームではないことを示してくれた好局だったと思う。このダイアリーを御覧の方でもし初級〜中級の方がいたら、この碁を並べてみると面白いと思うよ」
野田「黒9のところはどうするんだ」
飯塚「パスしなさい」
野田「おいっ!!!!!!」
飯塚「……というのは冗談として、「もし自分が黒なら9をどこに打つか」を考えてみるのも良いだろう」
山西「先生、どうもありがとうございました」
第1局:黒勝ち
第2局:白勝ち第三回戦の結果:引き分け
山西「いよいよ、次は最後の対戦か」
野田「おい、友野はどこ行った」
山西「体調は良くなったと思うが……あれ、書置きがある」
野田「ほう」
第四回戦の「助っ人」に注意されたし
Mr.X
野田「おいっ!!!!!!!」
山西(なんなんだ……)